昨日の電王戦のこと

こんにちは。
しげ@席主です。

半日経って、心がだいぶ落ち着いたので書かずにはいられませんでした。
昨日の電王戦のこと。

佐藤慎一四段は、彼が奨励会三段の頃にふとしたきっかけで知り合い、それ以降ちょくちょく福岡に来てくれて一緒に遊んだり、地元の子供たちの指導をしてくれたりという縁のある方でした。

彼の存在をきっかけに、ネット将棋のみで将棋をやっていた私がプロの世界に興味を持つことにもなったのです。

年齢制限ぎりぎりで奨励会を抜けてプロになったときは私もすごく嬉しかったし、現在でも、最も成績を気にかけているプロ棋士です。

そして昨日、その彼が現役のプロ棋士として初めてコンピューターに負けた・・・

投了の瞬間、悔しさや無念さが全部伝わってきた気がして、たまらず中継を切りました。

いつかはこういう日が来るとは思っていましたが、やはり現役のプロ棋士がコンピューターに負ける、というのは少なからずショックですね。
ましてや、その第1号になったのが佐藤慎一四段ですから。

だけど、昨日の中継を見ていて自分は「あぁ、やっぱりプロは凄いなぁ」という思いを持ちました。

対局にかける真摯な姿勢、計算能力の鬼といえるコンピューター相手に優位に進めるその棋力・・・

たしかに、結果はとても残念でショックなものでした。
プロとして、人の代表としてこの結果に対しては、いろいろこれから言われることもあるでしょう。

でも、コンピューターのこの勝利が歴史的な勝利といわれるのは「現役のプロ棋士」が「真摯に、そして真剣に」対局したからだと思います。

その「勇気と決断力」そして中継で見せてくれた「プロ棋士の対局」の全てに自分は拍手を送りたいと思います。

佐藤慎一四段、お疲れ様でした。
これからも頑張ってください。
もちろん、応援しています。